2008年10月13日

椅子がこわい−腰痛放浪記

皆様、ものすご〜く間が開いてしまい申し訳ございません!図書館デビューしてからも結構本は読んだし、紹介したい御本もたくさんたまっています。これからも、新旧問わず、ゆるゆると(笑)アップしていきたいと思います。

さて、今回紹介するのは、ミステリー界の大御所、夏樹静子先生の自叙伝、ノンフィクションでございます。

「これ読んでみなはれ」とプチマダムメンバーの一人ルールーさまからこのブログにコメントをもらい、「あのさー私、腰痛で悩んでるんじゃないんだけど(腰痛持ちでもあるけどね)、頭痛なんだよね〜。ヘルニアで絶賛苦闘中なのはルールーちゃんじゃん」と何のことやらと不思議に思ったのでした。夏樹静子大先生の2時間ドラマは山ほど見てると思うけど、多分ちゃんと読んだのは「Wの悲劇」だけ。そう、あの薬師丸ひろ子が主演を務めた映画にもなった作品です。ところで、あれは角川映画の中でも秀逸な作品だと思うなぁ。どの役者もすごく魅力が生きてるし、原作の魅力も全然壊してません。古〜い映画だけどお勧め。

話を戻すと、夏樹さんに関する私の知識はそのくらいであったので、「ミステリー界の大御所」がまたなぜに闘病記を?と。

「夏樹静子のお葬式を出しましょう」
−−苦しみぬき、疲れはて、不治の恐怖に脅かされた闘病の果てに、医者はこう言った。時には死までを思い浮かべた鋭い腰の疼痛は、実は抑制された内なる魂の叫びだった。そして著者もいまだに信じられないという劇的な結末が訪れる。3年間の地獄の責め苦は、指一本触れられずに完治した。感動の腰痛闘病記。

−文庫本裏書きより

−文庫本裏書きより読んでビックリ、これぞミステリーです。もしかして代表作にしてもいいんじゃないですか?私は旅先にこの本を持って行って読みふけり、読破した次の日、ホテルの庭からRちゃんに思わず電話しました。
「あんまり怖い本勧めないでよ!(笑)」と。
Rちゃんも「そうでしょ〜」と何だか電話口でにやついているように聞こえました。

夏樹さんはさすが大物作家なので、出てくる作家やお医者さま方も一流の方々ばかりです。それにも興味が惹かれるし、そうした一流の医師や治療家が治せなかった腰痛がどのように治癒への道に向かうのか、すばらしい筆致で語られるものだから途中でやめられません(ご存じのように、時間だけは十分にありましたから)。椅子に座れなくても、寝転がって書き続けた壮絶な作家魂。読んでいる方も腰が痛くなります。

ネタばれになりますのでラストについては語りませんが、文章にかかわる職業人のはしくれとしてもひどく考えさせられることがありました。腰痛持ちでない方も必読の一冊かも。

これに連動してTMS理論(腰痛、関節痛、肩こりの原因は身体の構造的異常ではないとする理論)で有名なサーノ博士の「ヒーリング・バックペイン」まで購入してしまいました。ルールーちゃん、ヘルニアの人にもTMS理論は当てはまるらしいよ〜。

petitmadam blog

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