2008年08月22日

北摂プチマダム/今月のマダム紹介Vol.5/「イラストレーター・絵ことば作家」たかいたかこさん
イラストレーター・絵ことば作家:たかいたかこさん

産後ウツ

「なんだかおかしいと思い始めたのは、第一子である息子を産んでしばらくたった頃。 冬に生まれた息子の育児は、気楽に外にも出られない言葉通りの、密室育児でした。 食べられない・眠れない・気が付いたら泣いてばかりいる私。一体自分はどうなってしまったのかと、病院を梯子して・・・・。 うつ病ですって言われた時は、どこかでほっとしたんですよ。ああそうなんですか、うつ病なんですか。先生、早く治してくださいって。」

イラストレーター・絵ことば作家として、マスコミにも取り上げられ、個展を開き、「ココロに種まき」という本の出版、そして今年9月には自分のスペースを持つ事になった「たかいたかこ」さん。
一見、順風満帆の彼女の原点は、産後ウツという心の病。

「習うより慣れろ、二人目の育児は思っていたよりもラクでした。娘なんですが、5月産まれで、季節も良かったんでしょうね。産む前は不安でいっぱい だったのが嘘みたいで。でもそうやって自分に余裕が出来た頃、自分が自分である時間、母親だけではない時間を持ちたいと思い始めました。」
イラストレーター・絵ことば作家:たかいたかこさん

絵ことば作家

イラストレーター・絵ことば作家:たかいたかこさん

自分の時間を持ちたいと思い始めた彼女が見つけたのは、市が運営する保育付の講座。
「子どもを見てくれるし、受講費安いし・・何より自分のペースで参加出来るでしょ」
其処で彼女が気付いたのは、心の病になったのは自分だけの責任ではないと言うことだった。 母親はこう在るべきという社会の固定概念・性差・産まれ育った環境や、今現在の自分自身の環境、その他諸々の事が、少なからず影響していると言う事を知って、少し自分自身を許すことができたのだそうだ。
「もちろん、だから誰かのせいだとか、世の中が悪いんだとか、そんな風に思ったわけじゃ在りません。色々な要因があってウツと言う病になってしまったけど、その病と上手に付き合って自分で向き合っていこうと思ったんです」
イラストレーター・絵ことば作家:たかいたかこさん

その後、有償ボランテイアや広報誌製作スタッフなどを経て、応募した情報誌のキャラクターイラストが採用された事がきっかけとなって、イラストレータに。

「絵を描く事が私の表現だったんです。コツコツと、それを続けていくうちにお仕事になってしまったと言うのが、正直なところ。初めからイラストを仕事にするぞ!って、目標を決めていたわけじゃないんですよ。とりあえず動いてみる、それが始まりだったんです。」
イラストレーターと呼ばれるより、絵ことば作家と呼ばれるほうが、本当はしっくりくるのだと彼女は言う。
「仕事を通して自分と同じ苦しみを抱えている方々に、たくさんお会いしました。絵ことばは私とその方達をとてもたいせつなもの。イラストレーターはお仕事 として、絵ことばは自分の想いを伝えるものとしてとらえています。どちらも無から産み出す苦しみは同じなのですが、絵ことば作家として絵を描いている私 が、より自分に近いんです。」
無から生み出す苦しみは、時に止めてしまいたくなるほどなのだと言う。
イラストレーター・絵ことば作家:たかいたかこさん

「けれど止められない。誰かのために止められないのではなく、止めてしまっては自分自身のバランスが崩れてしまうんです。母親である私、病を抱える 私、仕事をしている私、ひとつの事だけにとらわれていると、しんどくなってしまう。これからも丁度いいバランスで、自分自身と付きあっていこうと思ってい ます」

お知らせ

*ゆるスペース「ひとつぶ」* オープン

ゆるりとできる居場所を開くことにしました。アトリエ兼ギャラリー兼・・・心がちょっとしんどい時に、たくさんの人には会いたくないけど・・でもちょっと外に出ようと思った時に、訪ねてみてください。

9月オープン予定
〒565-0851 吹田市千里山西1丁目41-35 (阪急千里線 千里山駅下車すぐ)
TEL/FAX : 06-6380-1238
E-mail : yuru-hitotsubu@nifty.com
URL : http://homepage3.nifty.com/tanemaki/

オープニング催しとして9月5日(金)~7日(日)の3日間手作り品販売「ひとつぶ市」を開きます。 覗いてみてくださいね。

取材・文:MAKI

-北摂プチマダム-